もうすぐ定年か。。退職したらずっと夢だった南国沖縄へ移住して毎日のんびりと暮らしたいなぁ。
とか、
沖縄暮らしってなんかよさげ♪
「沖縄に移住したい!」と、なんとなく考えてはいるけれど、まだ漠然と思っているだけだったり、「いきなり沖縄に移住ってのもちょっと不安だな。。」という方は多いのではないでしょうか。
そんな方に向けてウチーナーンチュのジンべえから
みんなの移住したい理由を調べてみたけど、ぶっちゃけ沖縄ってこんなところだよ~!
と、実際のところどうなのかをお教えします!
この記事を読むと次のようなことが分かります。
もう既に何度も沖縄に足を運ばれていたり、他のサイトで調べたりしている方には「あたりまえ」の内容も含まれていますが、具体的なアンケート結果をもとにして、さらにウチーナーンチュの目線から語っているので参考になることがあると思いますので、ぜひよかったら読んでみてください。
沖縄へ移住したい一番多い理由はやっぱり「自分らしい生き方」
平成29年3月24日に、沖縄振興開発金融公庫から 『「沖縄県への移住意向に関する調査」について 』 という調査結果が発表されました。
県外に住む沖縄県内への移住希望者500人に対してWebでアンケートを実施した結果です。
つまり皆さんと同じように、「沖縄へ移住したい」と思っている人が対象です。
それではさっそくアンケートの設問のひとつ、「移住を希望する理由」について回答結果を見てみましょう。
やっぱりそうかぁ。。わかります!その気持ち!
沖縄に移住したい理由(複数回答)
平成29年3月24日 沖縄振興開発金融公庫 「沖縄県への移住意向に関する調査」について
アンケートの設問に対する選択式の回答なので、どうしてもステレオタイプな表現になってしまいますが、なんとなく、
沖縄に住めば、広大な自然のなかで時間を気にせずに、ストレスもなく健康的な毎日が過ごせそうだな~
というイメージを持たれてるんだなあと想像できます。
ウチーナーンチュにとってもうれしい感想です。
でも、もう少し現実を知ってある程度の心構えと覚悟がなければ移住しても悲しい結果が待ち受けているだけになってしまうとジンべえは心配してしまいます。
イメージと勢いだけで沖縄に移住してきて、現実とのギャップが大きすぎて移住をあきらめてかえってしまったという話も実際耳にします。
沖縄に負のイメージを持たれてしまうウチーナーンチュとしても、残念ながら悪いイメージを与えてしまった方に対してもお互い不幸でしかありません。
なので、もう少し深堀りして沖縄の情報を事前にお伝えして移住後に「こんなはずじゃなかった!」という方が少しでも少なくなればと思い、実際はどうなのかを語っていこうと思います。
移住したい理由は実現するの?
アンケートの結果の多い順に、みなさんの「移住したい理由」が沖縄で暮らすことで叶うことができるのか、考えてみました。
「スローライフ」の体感スポットには近いけど普段は普通の生活
普段の生活は他と変わらないよ。
でも時間を忘れられるスポットは多く、アクセスもいいよ。
沖縄の人は「年から年中歌って踊って、なんくるないさ~って言いながら陽気に呑気に暮らしてる」と思っている人はさすがに少ないと思いますが、当然ながら普段は普通に働き、他の地域の方となんら変わりない生活をしています。
リゾートホテルのスパやエステ、おしゃれなカフェなんかで時間を忘れて過ごしたい、ビーチでまったり過ごしたいと思い立ったら、県内のあちこちにそのような場所が点在しているので、気軽に出掛けられます。
間違いなく他の地域よりも特別な空間を提供するサービスや場所にはとても近い環境にあります。
新しい生活で、自分の住まいを快適な空間に作り上げていくのもいいですね。
自然環境は豊かだけど、沖縄って意外に都会
沖縄って割と広いし、まんべんなく町が開けてる感じだよ。
でも、至る所に自然を感じる場所はあるね。
東京都内から地方に向かう新幹線に乗ると、広大な畑や山ばかりの風景が続くことがありますが、沖縄は人口密度も高く北部の「ヤンバル(山原)」を除いて、町や商業施設がまんべんなく点在しています。
沖縄って意外とどこも「都会」なんです。
関東北部でドライブしてて「AEONまであと90Km」って看板を見たときはびっくりしたよ。(笑)
ちなみにここは、ジンべえの家からほど近い場所にある防波堤。ドライブや買い物の途中でふらっと立ち寄ってぼーっと過ごすこともあります。
沖縄だと健康的に暮らせるの?
沖縄はもはや「長寿県ではない」
まずは、これらの動画をご覧ください。
沖縄で数年前に流れていた「沖縄県民よ、歩け~!!」という地元のTV放送局の「公式」なCMです。スマホアプリで歩いて稼いだポイントでファミマのコーヒーもらえてました(笑)。
余談ですが、沖縄のCMって他の地域のローカルCMに比べてめちゃめちゃレベルが高いです。 (Youtubeで検索してみてね)
「沖縄は長寿県、長生きできる」というイメージがとても強いですが、もう崩壊しています。
厚生労働省の資料によると、平成17年までキープしていた女性の平均寿命のトップの座は平成22年には首位脱落、男性にいたっては平成7年の段階で既に首位の座を奪われています。
アメリカナイズされた食文化に加え、上記のCMのような徹底的に「歩かない」県民性がこのような結果を生み出したといわれています。
とはいえ、豆腐や昆布の消費量が日本一だったり豚肉を使ったヘルシーなメニューも多く、フルーツや島野菜なども豊富な環境なので、こればっかりは
その人の心構え次第だね!
がファイナルアンサーかと思います。
スギの木が無い(正確にはほとんどない)のでスギ花粉症がない
スギ花粉症が無い、これは本当です。
沖縄以外の地域では、かなりの人が花粉症に悩まされているのを見て(ジンべえはまだアレルギー発症のトリガーに達してない)、気の毒だなあと感じていました。
そんな方でも、沖縄に出張に来るとぱたっと症状が治まるみたいです。
毎年、花粉が飛散する時期だけ沖縄に避難してくる方もいると聞きます。
沖縄って生活費が安いのは本当?
インバウンドの影響で住宅は最近高騰気味だけど、都心にくらべたらかなり安いね。
でも、意外と食費は掛かるよ。
住宅事情
場所にもよると思いますが、
都会>>>沖縄>本州の田舎の地域
くらいの感覚です。
大阪や東京の住宅事情はちょっと訳がわからない位高額で、ジンべえには理解できません(笑)。
それよりは断然安いけど、本州の田舎の不動産情報を見たりするとめっちゃ安いと感じます。
食費
意外と思うかも知れませんが、野菜が高いです。輸送費が掛かっているのでしょうがない面もありますが、なぜか県内で生産している「もやし」が異常に高いことは東京暮らしで始めて知りました。
沖縄だと50~60円くらいの量のもやしが、東京では28円だったのでびっくりした!
町の食堂など、安くておいしいところはたくさんありますが総じてカロリー高め(笑)。
自分で料理しようと思ったら、ファーマーズマーケットを利用するなど、工夫が必要です。
交通費
ガソリンは他の地域より常に7円程度安いです。日本復帰の特別措置がそのまま残っているからだそうです。
高速道路料金も他の地域より抑えめの金額設定なので、割と気軽に利用できると思います。
生まれ育った環境と違った環境で暮らせるの?
うん。かなり違うと思うよ。
しかも、めっちゃ楽しめると思う。
気候や沖縄のならわし、よく語られる「沖縄あるある」「沖縄トリビア」はネタが尽きません。
明らかに他の地域よりもネタ的には面白いものが多いので、このブログでも当然ながら取り扱う予定です。
中には、眉唾ものや一部の地域や世代に特有のことだったりもしますが、沖縄ならではの「ここが変だよ!」ところを実体験する、というのも移住の一つの楽しみ方かもしれません。
沖縄の人ってみんな人柄がいいの?
ま、どこに行ってもいろんな人はいるよ。
第一印象からめちゃくちゃ好感度レベルが高い人、でも話してみると苦手なタイプだった人、話してみたら意外といいやつ。。
別に沖縄が特別ってことではなく、どこでも同じなんじゃないかと思います。
でも、沖縄のオバァは天然すぎて癒されることが多いな。
若い人からの「オバァかわいい♥」みたいなノリや、オバァに関する書籍がシリーズ化したりするのは沖縄特有かも。
沖縄って災害に強いの?
沖縄は地震が無いというのは間違い
先日、震度4の地震があり、さすがにちょっとビビりました。
地震は少なめだけどプレートが違うだけで、沖縄にも津波の危険性はあるよ。過去最大の津波は、実は沖縄で起きてるんだ。
県庁所在地の那覇の中心地は海抜の低い場所にあります。那覇空港も会場を一部埋め立てた場所にあるためおそらく津波の被害があれば使用は困難になります。
他の地域とまったく同様に、地震や津波に対する備えは必要と考えます。
台風はみなさんの想像をはるかに超えたレベル
忘れてならないのが、台風です。
さすがのウチナーンチュでも大型の台風には恐怖を感じます。
近年は、風速70m(きっと想像できませんよね)を超える台風が接近することが増えており、我々も対策には余念がありません。
この写真は実際にジンべえの家で台風が去った後に撮影したものです。
2階のベランダのバルコニーが飛ばされ地面に落ち、DIYで作った2×4のテーブル(かなり重たい)も強風でひっくり返され、庭の道具のほとんどが散乱した状態です。
じっと台風に耐え、台風一過の青空のもと高圧洗浄機(必須アイテムです)で玄関先や車を洗う光景は沖縄の風物詩のひとつであり、ほっと安心する瞬間でもあります。
台風の備えや心構えなどもブログ記事にできたらと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
移住がしたいというのに、少しネガティブな情報も出してしまいました。
ただ、事前に知った上で移住するのと、沖縄に来て初めて「こんなはずじゃ。。」と思うのは雲泥の差ではないでしょうか。