沖縄に移住を計画するときにいちばん大きな心配は、就職に関する事ではないでしょうか。
この記事を読むと、次のことが分かります。
せっかく移住しても、仕事の面でギャップを感じて元の場所に帰ってしまうケースが後を絶たないことを以前ブログの記事にしました。
沖縄は本当に仕事が無くて低所得なのか
移住を計画している方が不安になるのは、所得金額や失業率、そして求人倍率などに関して沖縄は「貧乏県」のイメージが強く、良い印象が無いのではないでしょうか。
実際はどうでしょうか。数値をみてみましょう。
沖縄県民一人あたりの所得金額は11年連続全国ワースト1位
沖縄タイムスが2019年の12月に発表した記事によると、沖縄県民の一人当たりの所得金額は前年度より5.6%増加した227万3千円で過去最高金額でしたが、11年連続で全国ワースト1となっています。
「貧乏県」のレッテルはなかなか剥がせない実情があります。
この後に書きますが、ジンべえは「賃金が低い=生活できない」と短絡的に考えるべきではないと思っています。
沖縄で生活する上で必要なコストは確実に都市部より少なくて済むからです。
沖縄の有効求人倍率は6年連続で増加している
沖縄タイムスに報じられた2020年2月1日に沖縄労働局から発表された有効求人倍率は、全国平均より低いものの6年連続で増加しており、1.0倍を上回っています。
仕事が無いのではなく、良い条件の仕事が少ない
有効求人倍率が1を上回っているということは、働き手を求める企業側の需要の方が多いということになります。
働き手の方も仕事を選べる時代になってきており、沖縄県も例外ではないようです。
沖縄での仕事の月収・時給はいくら?地元の求人情報を紹介
ここで、コンビニで無料で手に入る代表的な県内の求人情報3誌を紹介します。
2020年3月8日時点で各サイトに登録されていた件数をメモしたため、 写真に落書きしてしまっています。ご容赦ください。
Agre(アグレ) [掲載件数 9,315件]
サイトの求人数が最も多く、冊子の厚さもダントツで一番厚い情報誌です。
ただし、どれも求人に対する条件はほぼ同じで特別どの雑誌が良い、という事は一概にはいえません。
真剣に仕事を探すなら、すべての情報に目を通すべきでしょう。
Rookie(ルーキー) [2,016件]
シニア向けの求人も分野を分けて掲載されているのに好感が持てます。
誌名から、ずっと若手向けの求人雑誌だと思い込んでいたので、意外でした(笑)。
僕らシニア世代でも、新しい職場ではルーキーだ!!
ジェイウォーム [613件]
掲載件数こそ少ないですが、ジェイウォームは「採用マッチングメディア」と謳われており、登録すると企業からのスカウトのメールも受け取れるようになります。
沖縄の時給は高くても1,000円、特殊技能が無ければ月収は20万円程度で頭打ち
これら3誌の求人情報を見てみると、時給については高くても1,000~1,100円前後、平均的には850~950円程度の様です。
月収は15万~23万程度が相場です。
もちろん、看護師や保育士、一級建築士といった資格を必要とする職種についてはこれよりも若干高めの設定ですがそれでも23万~30万程度の支給額となるようです。
沖縄で暮らせるかは、収入金額だけでなく出費も含めて考えるべき
収入が得られないからといって、沖縄への移住を諦める前に少し考え方を変えてみましょう。
入ってくるお金は少ないかも知れませんが、出ていくお金も同じように少ないのが沖縄。
東京では何をやるにしてもお金が掛かってしまうけど、沖縄は工夫次第で出費を抑えることがカンタンにできる!
他県から輸送される野菜などはちょっとお高めですが、地元の食材や自家栽培などで食費を抑えることができます。
東京の様に、とびきり高級な料理を出すお店に行く機会はほとんどありませんし、施設の使用料も安く、遠出するといってもせいぜい1,2時間なので交通費も掛かりません。
大きな整備された公園やビーチも多く、お金を払わずに遊べるスポットも多いです。
高級なクルマも、服も必要ありません。かえって浮いてしまいます。
たぶん、持つ気すらなくなると思いますよ(笑)。
極めつけは住宅費です。東京に比べて驚くほど安く、良い条件で物件が借りられるのでその分を食費や趣味に回せます。
収入が少ないから暮らせない、ということはなく、現に地元の人たちはそれで生活しているのが何よりの証拠です。
まとめ
なかなか厳しい沖縄の仕事事情ですが、見方を変えればそんなに酷い状態ではないことが分かります。
沖縄に来れば、今までのように無駄に高い料金を払ったり、周囲に無理に合わせることもないシンプルな生活を送ることが可能です。